友情結婚を考えるとき、意外と後回しにされがちなのが「子ども」についての話し合いです。
「まあ、そのときになったら考えればいいか」と思っていませんか? 実はこの後回しが、あとになって大きなすれ違いを生む原因になりやすいんです。
友情結婚相談所のデータによると、入会者の男性は8割がゲイ、女性は9割がアセクシャルまたはノンセクシャル。それぞれの立場や背景が違うからこそ、子どもについての考え方も大きく異なります。
男性と女性で、子どもへの考え方は違いやすい
個人差はありますが、傾向として男女で考え方が分かれやすいです。
子どもを望む男性側の背景
ゲイ男性が友情結婚で子どもを望む理由としてよく聞くのは、「家族という形を持ちたい」「経済的に安定しているうちに子育てをしたい」「年齢的に今のうちに決断したい」といった声です。友情結婚を選ぶ場合、形としての家庭を求めている人も少なくありません。
実際に友情結婚5年目を迎えたゲイ男性が、アロマンティック・アセクシャル女性との間にシリンジ法で子どもを授かったという事例もあります。
子どもを望まない女性側の背景
一方、アセクシャルやノンセクシャルの女性側からは「キャリアを中断したくない」「妊娠・出産の身体的リスクが怖い」「育児負担が自分に偏るのではという不安」「そもそも性的な行為に抵抗がある」といった声が聞かれます。恋愛感情がベースではない関係だからこそ、「私ばかり負担を背負うことにならない?」という懸念が強くなりやすいようです。
曖昧なまま進むと、あとで大変なことに
「子どもはどうする?」という話はなんとなく聞きづらいし、相手の反応も怖い。だから初期段階で確認しないまま関係が進んでしまうケースは珍しくありません。
でもこの話題を避けたまま友情結婚してしまうと、あとで「こんなはずじゃなかった」となりやすい。友情結婚は恋愛感情という接着剤がないぶん、価値観のズレがダイレクトに関係を揺るがします。価値観のすり合わせについては「友情結婚でパートナー探し:大切にしたい価値観とは」も参考にしてください。
友情結婚で子どもを持つ方法
友情結婚で子どもを持つ場合、いくつかの選択肢があります。シリンジ法は性行為なしで妊娠を目指す方法で、友情結婚カップルでは一般的な選択肢です。医療機関で行う人工授精は確実性が高い。血のつながりにこだわらないなら養子縁組もあります。
どの方法を選ぶかも、事前に話し合っておくべきポイントです。
じゃあ、どうすればいい?
最初から正直に話す
遠慮は美徳かもしれませんが、友情結婚の相手選びでは逆効果です。「子どもについてはこう考えている」「こういう理由でこうしたい、もしくはしたくない」と、自分の言葉で伝えてください。相手も同じように悩んでいるかもしれません。
婚前契約書をつくる
「口約束だけだと不安」という人には婚前契約書がおすすめです。子どもを持つかどうか、持つ場合の育児分担や方法、持たない場合の約束。こうしたことを文書にしておくことで、お互いの認識を揃えられます。
「契約書」と聞くと堅苦しいですが、お互いを守るためのものと考えてみてください。友情結婚では「契約結婚に近い」という声もあるくらい、こうした取り決めは珍しくありません。
遠慮より正直さが、友情結婚の土台になる
友情結婚がうまくいくかどうかは、結局「本音で話し合えるかどうか」にかかっています。
子どもの話は重いテーマですが、だからこそ早めに向き合っておきたい。アセクシャルやゲイなど、セクシュアリティが違う相手だからこそ、言葉にしなければ伝わらないことがあります。
相手と自分、両方の人生を大事にするために、遠慮せず正直に話してみてください。




