友情結婚を考え始めたとき、最初にぶつかる壁が「どこで出会えばいいのか分からない」という問題だと思います。リアルな人間関係の中で「友情結婚したい」と言える相手は限られている。そんなときに頼りになるのが、オンラインコミュニティです。
孤独だった頃の話
アサミさん(仮名・30代)は、アセクシャルを自覚してから長い間、誰にも相談できずにいました。
「恋愛感情がないって言っても、まず分かってもらえないですよね。『いい人に出会ってないだけだよ』とか『そのうち変わるよ』とか、悪気なく言われるのが一番つらかったです」
そんなアサミさんが初めて「自分だけじゃないんだ」と思えたのは、Twitterで同じアセクシャルの人のつぶやきを見つけたときでした。
「#アセクシャルさんと繋がりたい というタグで検索したら、同じような経験をしている人がたくさんいて。その日は泣きました。嬉しくて」
SNSでつながる方法
TwitterやInstagramでは、セクシュアリティに関するハッシュタグが活発に使われています。よく使われているのは「#LGBTQさんとつながりたい」「#セクマイさんと繋がりたい」といったタグ。LGBTQ+と友情結婚の関係について発信している人も多く、情報収集にも役立ちます。自分のセクシュアリティを入れて検索すると、同じ仲間が見つかりやすいです。
ただし、最初から個人情報を出しすぎないこと。趣味や日常のことを発信しながら、少しずつ交流を広げていくのがおすすめです。信頼できる人かどうか、時間をかけて見極めてください。
友情結婚専門のサービス
友情結婚を専門に扱うサービスも増えてきました。一般的なマッチングアプリとは違い、最初から「恋愛感情なしのパートナーシップ」を前提にしているので、話が早いというメリットがあります。プロフィールにセクシュアリティや結婚観を詳しく書けるサービスなら、価値観の合う人を見つけやすい。
コウジさん(仮名・40代)は、一般的な婚活サイトで苦い経験をした後、友情結婚専門のサービスにたどり着きました。
「普通の婚活サイトだと、どうしても恋愛前提になっちゃうんですよね。プロフィールに『友情結婚希望』と書いても、あんまり理解されなくて。専門サービスに変えてからは、最初から同じ目的の人しかいないので、やりとりがスムーズでした」
オンラインコミュニティのメリット
オンラインでつながることの良さは、地理的な制約がないこと。地方に住んでいても、都市部に住んでいても、同じように仲間とつながれます。顔を出さなくても交流できるので、まだカミングアウトしていない人でも参加しやすい。匿名の状態で情報収集したり、先輩たちの体験談を聞いたりできるのは、オンラインならではの良さです。
気をつけたいこと
オンラインならではのリスクもあります。相手の素性が分かりにくいこと、なりすましの可能性があること、個人情報の取り扱いなど。もしオンラインでトラブルに遭った場合は、法務省の人権相談窓口に相談できます。
会う前に十分なやりとりを重ねること、初対面では公共の場所を選ぶこと、住所や勤務先など特定されやすい情報は慎重に扱うこと、違和感を感じたら無理に関係を続けないこと。本人確認や審査がしっかりしているサービスを選ぶのも一つの手です。少し手間がかかっても、安心できる環境で出会いを探すほうが、結果的には良い出会いにつながりやすいです。
コミュニティは「居場所」になる
パートナー探しだけでなく、同じ境遇の仲間とつながること自体に価値があります。
たとえば、女性と結婚しているゲイ男性が「同じ立場の友達がほしい」とオンラインコミュニティを訪れるケースも増えています。既婚であるというだけでゲイコミュニティの中で距離を置かれたり、「自分たちとは違う」と見なされたりする。そうしたゲイコミュニティから排除される経験を持つ既婚ゲイの方にとって、オンラインのつながりは貴重な居場所になっています。
「結婚するかどうかは分からないけど、同じ気持ちの人と話せるだけで救われた」
そう話す人は少なくありません。友情結婚を選ぶ人は、まだまだ少数派です。だからこそ、オンラインでつながれる仲間の存在は大きな支えになります。一人で悩んでいるなら、まずは覗いてみるところから始めてみてください。すぐにパートナーが見つからなくても、「ここに来れば分かってもらえる」という場所があるだけで、気持ちが楽になるはずです。
友情結婚についてもっと知りたい方へ
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