世の中には、せっかくの出会いのチャンスを自らドブに捨てているプロフィールが溢れています。本人は至って真面目。でも、読み手からすれば「この人と喋っても疲れそう」と一瞬で察せられてしまう。
SNS、マッチングアプリ、仕事のプラットフォーム。私たちは毎日、誰かのプロフィールを見て、その人を判断しています。正直なところ、「この人、コミュ力低そうだな」と一瞬で戻るボタンを押され、損をしているプロフィールが多すぎます。
プロフィールは単なる自己紹介ではありません。あなたという人間と会話ができるかどうかの入社試験のようなもの。今回は、プロフィールという名の自己防衛に忙しく、肝心のコミュニケーションを忘れてしまった人たちの特徴と、文章だけでコミュニケーションの質を見抜くポイントを書いていきます。
1. 「自分からは話しません」という鎖国宣言
たまに見かける「人見知りなので話しかけてくれると嬉しいです」という一文。一見謙虚に見えますが、翻訳すると「私は一歩も動かないので、あなたが接待してくださいね」という接待要求です。本人はそのつもりがなくても、周囲には「自分からは一切動かない受け身な人」という印象を与えます。恋愛感情で事が進まない友情結婚において、この鎖国戦略は通用しません。
コミュニケーションは接待じゃなくて、対等なキャッチボール。最初から「投球は全てお任せします」と宣言している人と、わざわざ肩を組んで試合をしたい人は稀です。ただ、人見知りや内向的な性格が悪いわけではありません。内向的な人と友情結婚の相性では、そういう方の向き合い方を丁寧に解説しています。
2. 「箇条書き」という名の履歴書
趣味:映画 出身:東京 職業:会社員 性格:普通
これ、職務経歴書ではありません。あまりに情報が「点」すぎて、相手はどこを突っつけばいいか分かりません。「映画が好きです。最近はゾンビ映画を見ながらピザを食べるのが至福です」このくらいの無駄な情報こそが、会話の入り口になります。
多くの人が勘違いしているのは、自分の情報をただ羅列すればいいと思っていること。「趣味は映画、旅行、読書です」「仕事は都内でIT系をしています」。悪くはないですが、読んだ側は「へぇ、そうなんですか」で終わりです。
3. 「地雷除去」に必死すぎる人
プロフィール欄を、自分の嫌いなタイプの除草剤として使っている人がいます。
「挨拶できない人、無理です」 「返信遅い人はブロックします」 「プロフィール読んでない人とは話しません」
確かにそうかもしれませんが、初対面の看板に「立ち入り禁止」「猛犬注意」とデカデカと貼ってある家に、わざわざインターホンを押して入ろうとする人はいません。 入ってくるのは、その高い壁を乗り越えてくるさらに癖の強い人だけです。
「〇〇な人は無理です」「常識のない人はお断り」。書いている本人は効率よく自分に合う人を探しているつもりですが、周囲には減点方式で人を裁く攻撃的な人という印象を与えます。本当にコミュ力が高い人は、嫌いなことではなく好きなことを語って、ポジティブな層を惹きつける技術を持っています。
4. 文章の「密度」が極端
文章の密度にも性格が出ます。
「よろしくお願いします」のみ、のスカスカ型は相手に全てのコストを支払わせる究極の受け身タイプ。逆に自分のこだわり、過去の経歴、思想を数千文字詰め込んだギチギチ型は、相手の話を聞く余裕がない自分語り大好きタイプ。
一番「話してみたい」と思われるのは、3〜5段落程度で、読みやすさ(改行や句読点)に配慮がある人。読み手への配慮=対話への配慮。これが鉄則です。 尚、筆者はこれができていません。今回の記事も4000文字超えです。反省していません。
では、どう書けばいいのか?
ここまで読んで「じゃあ、どう書けばいいの?」と思った方もいるでしょう。答えは簡単です。プロフィールは「履歴書」ではなく「招待状」として書くこと。
コミュ力が高い人のプロフィールは、必ず相手が返信しやすい**「余白(フック)」**を仕込んでいます。
NG例:「カフェ巡りが好きです」
OK例:「カフェ巡りが好きです。最近は〇〇エリアの、プリンが絶品な隠れ家店を探しています。おすすめがあれば教えてください!」
具体的な書き方のテンプレートが知りたい方は、友情結婚プロフィールの書き方ガイドも参考にどうぞ。
この「!」の後に相手が入り込める隙間があるか。これだけで、会話のスタートダッシュが全く変わります。プロフィールを整えたら、次は最初のメッセージの送り方も確認しておくと、出会いの確率がさらに上がります。
まとめ:あなたのプロフィールは「話しかけたくなる隙」があるか?
結局、コミュニケーションが取れそうな人というのは、「あ、ここから入ってくださいね」という小さな入り口をちゃんと作っている人です。
自分の情報を完璧に説明することより、「この人、ちょっと話しやすそうだな」という良い意味でのゆるさを演出する。それができない人は、今日も立派な要塞の中で、誰も来ないインターホンを待ち続けることになります。
プロフィールは、あなたというお店の看板です。味はいいのに看板が怖すぎて客が一人も来ない。そんな状態になっていませんか?
もし今、素敵な出会いやチャンスに恵まれていないなら、プロフィールの否定語を削って、相手が突っ込める余白を一行足すところから始めてみてください。それだけで、届くメッセージの質がガラリと変わるはずです。
さて、あなたのプロフィール。看板になってますか? それともバリケードになってますか?




