マッチングアプリで出会ったパートナー候補が遠方に住んでいる。転勤で一時的に離れることになった。友情結婚を考えるうえで、遠距離という状況は珍しくありません。
恋愛感情がベースではない友情結婚だからこそ、「会えない期間にどうやって関係を深めるのか」と不安になる人もいるでしょう。遠距離期間を乗り越えた人たちの実体験をもとに、うまくいくコミュニケーションのポイントをまとめました。
連絡頻度は「決めすぎない」くらいがちょうどいい
遠距離というと「毎日連絡を取らなきゃ」と気負ってしまいがちですが、友情結婚の場合は少し違うかもしれません。恋愛カップルのように頻繁にLINEを送り合う関係がしっくりこない人もいます。お互いに負担にならない頻度を見つけるのがポイントです。
※以下はプライバシー保護のため、複数の体験を再構成しています。
週1回のビデオ通話で十分だった例
Aさん(30代)は、パートナーと週1回のビデオ通話を習慣にしていたそうです。
「毎日LINEするのはお互いに疲れるので、週末に1時間くらいビデオ通話をするスタイルに落ち着きました。その週にあったこと、来週の予定、将来のことなど、ゆっくり話せる時間があれば十分でした」
顔を見て話すことで、文字だけでは伝わりにくいニュアンスも共有できます。
毎日の短いやり取りを好む人も
Bさん(40代)は違うスタイルでした。
「朝の『おはよう』と夜の『おやすみ』だけ送り合っていました。内容のある会話は週末だけですが、毎日存在を確認し合える安心感がありました」
どちらが正解ということはなく、お互いにとって心地いい頻度を話し合って決めるのがポイント。最初に決めたルールが合わなければ、途中で調整すればいいだけです。
会う頻度とお金の問題
遠距離で避けて通れないのが、会うための費用と時間の問題です。新幹線代や飛行機代が積み重なると、経済的な負担は無視できません。
友情結婚を考えている段階であれば、交通費をどう分担するか早めに話し合っておくといいでしょう。完全折半にするのか、収入差を考慮するのか、交互に相手の住む場所に行くのか。曖昧にしたままだと、後からモヤモヤの原因になりやすい部分です。お金の話は気まずいかもしれませんが、友情結婚だからこそビジネスライクに話せる強みがあります。
頻繁に会えないからこそ、会ったときの時間を大切にできるという見方もあります。Cさん(30代)は「会えない時間に『次はどこに行こうか』と計画を立てるのが楽しみでした。会えないことをネガティブに捉えるより、準備期間として活用するようにしていました」と話します。
遠距離でも確認しておきたいこと
会えない期間だからこそ、言葉でのすり合わせが大切になります。将来同居するつもりがあるのか、どちらの住居に合わせるのか、いつ頃までに一緒に住み始めたいのか。
対面で話すと生々しくなりがちな現実的な話題も、ビデオ通話越しだと意外と冷静に話せることがあります。遠距離期間を「相手のことを知るための時間」と捉えて、価値観のすり合わせに使うのも一つの方法です。
ツールの使い分けで意外とラクになる
連絡頻度の話とは別に、何を使うかも地味に効いてきます。LINEだけで全部完結させようとすると、長文の話し合いがしにくい。一方でビデオ通話だけだと、ちょっとした共有がしづらい。
実際にうまくいっているカップルがよく使っているパターンを並べておきます。
- 日常の軽いやり取り:LINE
- 写真や近況の共有:LINEのアルバム、もしくはGoogleフォトの共有アルバム
- 週1の腰を据えた会話:ビデオ通話(GoogleMeet、Zoom、LINE通話など)
- 将来計画や金銭のやり取り:Notion・Googleドキュメント・共有スプレッドシート
意外と便利なのが「2人で共有するドキュメント」。家具の希望、住みたい街の候補、結婚式するか/しないか、生活費の試算など、口頭だと忘れてしまう話を1枚にまとめておくと、次に会うときの話し合いがスムーズになります。
遠距離がうまくいかなかった例
成功談ばかりだと現実味がないので、失敗パターンも一つ書いておきます。
Dさん(30代)は、関東と関西で約2年遠距離をしていたものの、最終的に関係を解消することになりました。理由は単純で、「いつ一緒に住むか」を最後まで決めなかったから。
「お互い忙しくて、なんとなく月1で会って近況報告して、また離れる。それを繰り返しているうちに、生活がそれぞれ完結してしまったんです。一緒に住む話を切り出しても、相手のキャリアや家族の事情で先延ばしになって。半年に1回くらい『そろそろ』と言うけど結局動かない。ある時点で『この人と暮らす未来が見えない』って気づいてしまって、それで終わりました」
遠距離を「期間限定の通過点」ではなく「現状維持の楽な状態」にしてしまうと、関係そのものが目的を失っていきます。会う頻度より、ゴール設定のほうが重要なんだなと感じる事例です。
同居タイミングを判断する材料
「いつ一緒に住むか」を決めるとき、感情論だけだと迷いやすいので、判断材料をいくつか挙げておきます。
- どちらかの仕事の節目(プロジェクト完了、転職、契約更新タイミング)
- 賃貸の更新時期(双方の契約更新月をすり合わせる)
- 結婚式や入籍のタイミング(同居開始=結婚に揃えるカップルも多い)
- 子どもを希望するかどうか
- 家族(特に親)の体調・介護状況
特に子どもを希望する場合は、年齢が物理的な制約になることを忘れないでください。遠距離期間を1年、2年と延ばしているあいだに、妊娠出産の現実的な選択肢が狭まることはあります。子どもを望むなら、同居までの逆算スケジュールを意識して動いたほうが現実的です。
遠距離が続くとどうなる?
遠距離がうまくいくかどうかは、最終的なゴールが共有できているかにかかっています。「いつか一緒に住む」という方向性が一致していれば、離れている期間も耐えやすくなります。
逆に、どちらかが遠距離のままでいいと思っていて、もう一方は早く一緒に住みたいと思っている場合、すれ違いが生まれやすい。「遠距離をいつまで続けるか」という期限を、なんとなくでも決めておくと安心です。
友情結婚の遠距離は、恋愛カップルの遠距離とは少し違う部分があります。毎日連絡を取り合わなくても、お互いを信頼し、将来のビジョンを共有できていれば、関係を維持することは十分可能です。相手がどんなコミュニケーションスタイルを望んでいるかを確認して、試しながら調整していく柔軟さを持っておくといいと思います。
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